AEやPremiereProにはTeamProjectという機能が備わっています。
シンプルに言えば、「作業をしているプロジェクトファイルをクラウドで共有する」機能になります。
ここで認識違い起きやすい点として、「GoogleSpreadSheets」などのようなオンラインツールのように同時修正が可能、というものではなく
どちらかというとPush/Pullの機能があるGitのような仕様になっています。
また、使用する素材はTeamProjectで共有されるわけではないため、
制作用NASやアクセス可能なオンラインストレージを用意してパスを一致させておく必要があります。
ここでは、Creative Cloud Storageを用いて開始するフローを紹介する。
ここまでで基本的なセットアップは完了です。
次に編集したデータの共有と取得について。
ソフトウェア画面のタブバーから"Edit"→"TeamProject"をたどることで
"Get latest changes" / "Share My changes"を使用することでPull/Pushのような操作ができます。
(Languageを英語にしているためこういう表記になっています。)
至って、簡単です。
その他にもいくつかの設定機能があるのですが、ミニマムではそれらの機能を使わなくても使用できます。
①同じSequenceファイル、またはCompositionファイルを複数の人が編集して共有した場合にConflictsが起きる可能性が高い。
なので、役割分担を明確化させてから作業を行いましょう。
②Creative Cloud Storageを使用する場合、ローカルに自動で同期されるため(設定で変更はできるが)知らないうちにPCのデータ容量が圧迫されやすい。
編集マンであれば、大容量のストレージを積んでいるPC、もしくはNASなどを構築して使用することが望ましいと思われます。
③ローカルにプロジェクトファイルが作成されない&Saveコマンドが使えない
かなり不安になるかと思いますが、一応自動で保存してくれてます。
"Media Browser"タブから過去の更新履歴を閲覧することができる、ここから過去に編集したデータを復元することができる。
ただ注意点として、その時点のaepファイルが復元されるというわけではなく、その時に"Share"された時点のデータを現在のプロジェクトファイルにimportできる。
以上で、"復元"することができます。
①Compositionファイルのみをimportした場合、関連する素材も新規でimportされます。なので、素材被りが発生する場合は"依存関係"から修復してください。
②先程の"Versions"以外にもauto-saveで保存されたデータも復元できるようです。"Media Browser"パネルの上部タブで切り替えて同様の操作で処理できます。
③一番重要なのですが、Commentは"分かりやすく"残しておく必要があります。それがないとどんな編集を行ったのかわからないコミットだらけになります。
心配な場合は、"Convert team project to projcet"という機能があるので、ローカルにバックアップを取っておいても良いかもです。
おそらくShare毎のaepの復元ができない理由はそれ自体を復元するとConflicts地獄になるので、現在のプロジェクトファイルに過去のデータ一部を取り込み直す
チェリーピック的な手法でリスクを多少回避しているのかなと思います。
基本的にConflictsが発生した場合は、"相手の修正で上書きするか" or "自分の修正で上書きするか"しか選択肢がありません。
が、過去にあった"Conflicts"問題で、相手の編集マンがGetもShareもできないConflicts状態に…
その場合、最後にShareした編集マンの方で再度変更した(タイムラインを少し動かすだけでも良い)データをShareすると
相手側のConflictsが解消される場合がある。
原因については不明なままです。